クレジットカードに付帯するETCカードの中には、無料で持てるものが多くETC利用でポイントも貯まるのでおすすめです。
この記事では、ETCカードを無料で付けられる主なクレジットカードを紹介するとともに、無料でETCカードを使い続ける方法と注意点を解説し、クレジットカードに付帯するETCカード以外のETCカードについても紹介します。
目次
年会費無料で使えるETC付きクレジットカード
ETC車載器にETCカードを挿入すれば、小銭の準備をすることなく高速道路の料金所をノンストップで通過できるので、高速道路を使って時間短縮を図る人にとってETCカードはなくてはなりません。
また、ETC機能の付いたクレジットカードを発行すれば、ETC利用でクレジットカードのポイントも貯まりますし、ETC割引やマイレージポイントを受ける事もできますので、あらゆる支払いでお得になりたい人にとっても不可欠です。
ここでは、無料でETCカードを発行できるクレジットカードを何枚か紹介しますが、カードの特徴・どんな人に向いているか・発行条件・発行までにかかる期間なども合わせて紹介します。
出光カードまいどプラス
出光カードまいどプラスは、大手石油元売り会社「出光」が発行しているカードで、
- 出光のガソリンスタンドで給油すると2円/Lの割引
- 新規発行から1年間は5円引き/L
- 「ねびきサービスプラス」(年会費500円)に加入すると最大8円引き/L
- 24時間365日ロードサービスが受けられるオプション(年会費750円)
などが用意されてるので、カーライフをとことんお得にしたい方におすすめのカードです。
本会員・家族会員(本会員1名につき4名まで)がETCカードを発行可能で、クレジットカード1枚につきETCカードを1枚発行できます。
オンラインでクレジットカードを申し込むと、クレジットカードは申込から最短3営業日で発行されますが、ETCカードはクレジットカードとは別に、申込から2週間程度かかりますので、注意が必要です。

セゾンETCカード
セゾンカードはクレディセゾンが発行するクレジットカードで、西友・リヴィン・サニーでは第1・第3土曜日に5%割引を受けられ、カード利用によって貯まるポイントには有効期限がありませんので、日常生活で少しでもお得になりたい人に向いているカードです。
セゾンカードのETCカードは本会員・家族会員がETCカードを発行可能ですが、クレジットカード1枚につきETCカードは5枚発行できますので、複数名でETCカードを使いたい場合などに向いています。
セゾンカードおすすめ
-
還元率0.5%~0.75%
JCB CARD WのETCカード
JCB CARD Wは、JCBが発行する39歳以下のみが申し込める(39歳までに作れば40歳以降になっても更新は可能)クレジットカードです。
JCBが発行するカードでは珍しく年会費が完全無料となっており、ポイント還元率が1%と高還元率ですので、ステータスと実用性の両方が欲しい人にはぴったりでしょう。
エッソ・モービルなどのガソリンスタンドでポイント2倍など、普段使いで重宝するポイントアップ特約店が多いのも特徴です。
本会員・家族会員(家族会員については特に年齢制限なし)がETCカードを発行可能ですが、クレジットカード1枚につきETCカードを1枚しか発行できません。
クレジットカードは申込から最短3営業日で発行可能ですが、ETCカードは申込から1週間程度かかりますので、注意しましょう。
年会費 | |
---|---|
初年度 | 2年目~ |
無料 | 無料 |
申込み条件 | |
原則として18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。 | |
発行までのスピード | |
最短3営業日(通常1週間程度) |
エポスETCカード
エポスカードは、マルイ系列で発行されているクレジットカードです。
年4回、マルイで10%オフのセールがあり、エポスカード会員はその恩恵を受けられます。
エポスカードは特典が非常に魅力的なカードで、カラオケ屋さんで室料30%オフ、レストランや居酒屋で割引など割引特典が特に充実していますので、日常生活で少しでもお得になりたい人におすすめできるカードです。
クレジットカードはもちろん、エポスカードはETCカードも新規発行手数料・年会費とも一切かかりません(会員1名につき1枚)。
エポスカードには家族カードの設定がありませんが、高校生を除く18歳以上でしたら、誰でも申込可能ですので、ハードルは決して高くありません。
エポスカードはエポスカードカウンターで申込当日に受取可能なのが大きなメリットですが、ETCカードはカウンター受取ができず郵送となるため、2週間程度かかります。
オリコETCカード
信販会社のオリエントコーポレーションが発行する「orico card the point」、その最大のメリットは貯まったポイントの使い道です。
ポイント還元率は1%で、貯まったポイントは
- Amazonギフト券
- nanacoギフト
- Tポイント
- 楽天スーパーポイント
- JALマイル
- ANAマイル
- ファミリーマートお買物券
など幅広い使い道が用意されていますので、ポイントだけ貯めて使い道は後から考えたい人向けです。
orico card the pointのETCカードは新規発行手数料・年会費とも無料で、申込から2~3週間後に届けられます。
本会員・家族会員ともに、カード1枚につきETCカードを1枚発行可能です。
無料でカードを使い続ける方法と注意点
クレジットカードの利用規約変更やカードそのものの廃止などの可能性もあり、期限を迎えると更新されず契約満了となるカードもあるため、永遠に無料で使い続けられるというカードは残念ながら存在しません。
可能な限り無料でカードを使い続けられる方法はありますが、そのためには考えていかなければならない注意点が存在します。
しかし、そのための注意点は結構難しいものがありますので、ここでは、無料でカードを使い続ける方法や注意点を紹介しましょう。
ここをしっかりと読んでおけば、安心して可能な限り無料でカードを使い続けられますよ。
使用頻度が低いと契約満了になってしまう
ETCカードをとりあえず作ってみたものの利用頻度がほとんどないようですと、カード会社との契約が満了してETCカードが更新されないケースもあります。
利用者からすれば、年会費・新規発行手数料・送料がかからずにETCカードを手にできるのは大きなメリットですが、カード会社からすれば大きなコストとなりますので、ETCカードを使っていない利用者には新しいETCカードが届かない場合もあるのです。
実際に、オリコカードが発行するETCカードについては、2012年1月に有効期限を迎えるものより、一定期間ETCカードの利用がない場合には新たなETCカードが発行されません。
ただしクレジットカード本体は更新されますので、ETCカードを再度新規申込することで、無料のETCカードを再び手にすることはできます。
その手続きが面倒であれば、ETCカードかクレジットカードのいずれかを年1回は利用するようにしましょう。
規約変更に伴い有料化される可能性もゼロではない
カード会社の利用規約変更に伴い、これまでは無料だったETCカードが有料化される可能性もゼロではありません。
これまでETCカード無料のカード会社が多かったのは、ETC普及の側面が大きかったのですが、国土交通省の統計によると、ETCの利用率(ETCレーンを利用した割合)は2018年3月には91.2%と、十分普及しているといえます。
当初の役目を終えたETCカードは、続々と有料化される可能性もあるのです。
実際、以下のようなカードがETCカードの有料化に踏み切っています。
- 楽天カード:年会費無料→540円
- NTTグループカード:年会費無料:年会費無料→540円
- プレミアムドライバーズカード:新規発行手数料無料→1080円
ただし、いきなり有料化されることはなく、1年程度の周知期間が設定されていますので安心してください。
クレジットカードを作らずETCカードを作るには
ETCカードは、クレジットカードと一緒に発行されるETCカードだけではありません。
有料ETCカードに申し込む
「どうしてもクレジットカードを作りたくない」「そもそもクレジットカードを作れない」という人は、クレジットカードの無料ETCカードは諦めて、クレジットカードがなくても作れる有料ETCカードを作りましょう。
ただし、有料ETCカードの多くでは最初にデポジットを支払う必要があり、大きな金銭的負担になります。
また、クレジットカードの無料ETCカードはクレジットカードと同時に申し込むことができて手続きもシンプルですが、一方のクレジットカードがなくても作れる有料ETCカードは別途手続きが必要で、非常に面倒です。
以下で、クレジットカードがなくても作れる有料ETCカードを何枚か紹介しましょう。
以下の4つの団体でもETCカードを発行していますが、いずれも年会費・デポジット(保証金)が発生します。
カード名 | 年会費 | デポジット |
---|---|---|
ETCパーソナルカード | 1234円 | 2万円~
(平均利用月額の約4倍) |
高速情報協同組合のETCカード | 540円
(新規発行手数料も540円) |
1万円(出資金) |
首都・阪神高速道路ETCコーポレートカード | 617円
(新規発行手数料も617円) |
1万円(非組合員) |
ETC協同組合のETCカード | 864円
(新規発行手数料も864円) |
1万円 |
年会費・新規発行手数料がかかるのはもちろん、デポジットが非常に高額なので、損得勘定でいえばクレジットカードの無料ETCカードの方がはるかにお得です。
ETCパーソナルカード
高速道路6会社が共同で発行している「ETCパーソナルカード」です。
新規発行手数料はかかりませんが年会費は1234円かかります。
デポジット(保証金)が平均月間利用額の4倍を目安に発生し、これが最大のネックです。
ETCカード
高速情報協同組合が発行するETCカードです。
デポジットではなく出資金として1万円がかかりますが、解約すれば出資金は戻ってきます。
新規発行手数料・年会費ともに540円かかり、継続的に利用すると維持費がかかるのがネックです。
また、主に事業者向けのカードですので、個人の発行は難しいでしょう。
ETCコーポレートカード
首都・阪神高速道路が発行するETCコーポレートカードです。
高速道路6社には属さない首都高速・阪神高速が発行しています。
新規発行手数料・年会費ともに617円かかるのがデメリットですが、それ以上にデメリットと思えるのが車1台にカード1枚が必要な点で、つまり、複数台の車で1枚のETCカードを使い回すことができません。
このように、クレジットカードがなくても作れる有料ETCカードは維持費がかかるのはもちろん、使い勝手もよくなかったりするので、作れる人はクレジットカードの無料ETCカードを作る事が非常に有意義です。
まとめ
無料でETCカードを持つには、クレジットカードに無料で付帯するETCカードを持つのが最も手っ取り早いです。
クレジットカードに付帯するETCカードならば、手続きが簡単なだけでなくETC利用でクレジットカードのポイントも貯まります。
クレジットカード以外にETCカードを持つ方法もありますが、新規発行手数料・年会費・デポジットがかかる場合が多く、手続きも面倒なのであまりおすすめしません。
ただし、無料でクレジットカード付帯のETCカードを利用するため、年1回は利用することで契約満了を防ぎ、規約変更で有料化されるケースもあるのでカードの利用規約をよく読みましょう。
以上、無料で使えるETC機能付きクレジットカードを紹介!【2019年版】…という話題でした!