キャッシュレス社会への変化によって、様々なお店にクレジットカードや電子マネーなどキャッシュレス決済サービスの導入がさらに広がっています。
スマートフォンやタブレットを利用して、小規模のお店でも簡単にクレジット決済を導入できるようになっています。導入費用を最小限に抑えられるAirPayなども登場し、これからの導入を検討しているオーナーの方も多いでしょう。
クレジット決済導入後は、現金売上にクレジット売上が加わり、経理の面で変化があります。売上の管理や確定申告などのために、クレジットカード売上をしっかりと仕訳することが求められます。
今回は、お店のオーナーやこれから開業する方に向けて、クレジットカード払いをした際の売上の仕訳方法を解説します。
クレジットカード払いの売上の仕訳法
お店を運営するためには、商品が売れたり、サービスが利用されたりした時に発生する収益と運営に関わる費用を把握する必要があります。
勘定科目という項目を活用し、収益と費用を計上します。勘定科目とは、経理において、どのくらいのお金で、どのように処理したかを表す項目を言います。
具体的には、資産区分には、売掛金など、収益には売上高など、費用には仕入れ高などが該当します。企業ごとに使用されている項目が異なるため、企業のフォーマットに合わせましょう。
適当な勘定科目だけでなく、売上計上のタイミング、仕訳のポイントも合わせて解説していきます。
クレジットカード決済は売掛金勘定を使用
クレジットカード決済で発生した売上は、資産区分の売掛金勘定を使用して、売上を計上します。
一見簡単に感じるかもしれませんが、クレジットカード決済には、決済と入金の2段階があり、仕訳方法が変わってきます。クレジットカード決済の売上計上はタイミングが重要です。
売上計上のタイミング
クレジットカード決済には、売上が確定する決済と、売上の入金時といった2つの段階に分かれます。
お金の発生する入金時に売上計上をすると思いがちですが、商品やサービスを提供した日が売上計上のタイミングです。
クレジットカード決済を導入すると、現金売上とクレジットカード売上が混在するようになります。決済日の売上計上をする必要があります。
売上時及び入金時の仕訳
売上時と入金時で、クレジットカード売上の仕訳に違いがあります。収益と経費の均衡を示すために決算時に必要になる貸借対照表において、資産を意味する借方、支払などを表す貸方が一致しなくてはなりません。
決済が行われた売上時は、売上の入金がされていないため、売掛金と売上高の項目を使用して、以下のように入力・記載します。
借方 | 貸方 |
---|---|
売掛金 5000円 | 売上高 5000円 |
本来のクレジットカード売上から、入金時に振込手数料が引かれます。発生していなかった売掛金が、口座に預金として振込まれると捉え、売掛金5000円と、預金4500と振込手数料500円がイコールになるように仕訳します。
借方 | 貸方 |
---|---|
預金 4500 | 売掛金 5000円 |
振込手数料 500円 |
売上時の仕訳で注意する点
クレジットカード売上の仕訳において、大切しなければならないポイントは、入金時ではなく、決済時に仕訳をするという点です。
クレジットカード売上を売掛金として計上することで、正しい売上の計算をすることができます。
まとめ
クレジットカード売上の仕訳は勘定科目を使用し、売掛金として計上する必要があります。売上計上のタイミングが、入金が行われた日ではなく、決済が行われた日です。
これからクレジットカード決済を導入するオーナーの方などは、収益や費用を計算するために、クレジットカード売上の仕訳方法をしっかりとマスターしましょう。
以上、クレジットカード売上の仕訳方法を完全解説!事業者必見です…という話題でした!