発行枚数が世界で多いクレジットカードほど使い勝手がよく、世界中で選ばれている理由がそれなりにあります。今回は「クレジットカードの発行枚数 世界一」について書いていきます。
目次
クレジットカードの発行枚数世界一
私たち日本人にとって、定番のブランドは5つあります。
- VISA
- JCB
- ダイナースクラブ
- アメックス
- Master Card
私が販売の仕事をしていたときに、よくカード決済の手続きをしていました。そのときによく見かけたのは「VISA」です。発行枚数が日本一なだけありますね。
しかし、世界には私たちに馴染みのないクレジットカードも多数あります。
- 銀聯カード
- Discover
日本人でこの2種類を持っている方はそうそういないのではないでしょうか。
ここまであげた7つのブランドは「世界7大ブランド」として知られています。
それでは、実際の発行枚数世界一はどのクレジットカードでしょうか。
発行枚数なら圧倒的なのは中国の銀聯カード
発行枚数世界一は中国の「銀聯カード」です。
しかし、全世界で70憶枚を突破しているのに、日本国内で見かけることはそうそうありませんよね。
なぜでしょうか。その答えは、銀聯カードが中国国内でほとんど発行されており、その枚数はなんと69億枚です。つまり、発行枚数の98%は中国で発行されているということです。世界中でというよりは、中国で盛んに利用されているのです。
キャッシュレス化が進んでいる中国では現金が使用できないお店もあるくらいです。そして、銀聯カードを持っていれば支払いに困ることはないと言われています。
日本国内では三菱UFJニコスや三井住友カードで発行可能なので、中国に旅行や出張に行かれる方は一考の余地がありそうです。
銀聯カードの二分の一の発行数ながら利用率の高いVISAカード
発行枚数で世界第二位は「VISA」です。発行枚数はおよそ20億枚ですが、知名度や取引件数では世界一に輝いています。
やはり、クレジットカードは決済を行うことができなければ、意味がありません。どんなに社会的ステータスが高いクレジットカードでもそのお店が対応していなければ、支払いをすることはできません。
「迷ったら、VISAにしておけば間違いがない」と言われるほどです。
私も初めてのクレジットカードはVISAにしました。
複数枚のクレジットカードを持つにしても、VISAは1枚持っておきたいカードです。
銀聯カードはクレジットカードとは言い難い理由
銀聯カードの70億枚という圧倒的な数字にはからくりがあります。
銀聯カードのほとんどがデビットカードとして発行されています。デビットカードの大きな特徴は決済と同時に契約されている口座から引き落としが行われることです。口座にあるお金での即時決済のため、信用情報や与信枠の審査などを行う必要がありません。
銀聯カードをデビットカードとして発行することで、クレジットカードを発行できないような方の手にも行き届きました。その結果、中国は日本よりもキャッシュレス社会が浸透しています。
確かに、銀聯カードは発行枚数世界一です。しかし、そのほとんどがデビットカードとして、中国国内で発行されているものです。しかも、クレジットカードとデビットカードは決済方法などが異なり、信用度で言うと別物です。
事実上世界一のイメージが強いのはVISAカード
私たち日本人にとって実用性が高いクレジットカードはやはり「VISA」でしょう。
クレジットカードとして、「決済ができるお店が多い(=加盟店が多い)」ということはとても大切です。
日本国内だけだとJCBやMaster Cardもいいのですが、海外を視野に入れて世界一のクレジットカードを選ぶならば、VISAです。
海外へ出張や旅行に行かれた際に、現金が必要な場合があると思います。そんなときもVISAなら安心です。
このようなサービスがあることで、VISAは利用率の高いクレジットカードとして認知されているのでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
銀聯カードの発行枚数はうなぎ登りで増えています。今後も増え続けるでしょう。しかし、中国国内でデビットカードとしてほとんど発行されていることを考えると、世界一とは言い難いです。
現状の利用実態ではVISAが世界一ですが、VISAよりも利便性の高いカードが出てきたら、少しずつ状況が変わってくると思います。カード会社同士で競争をして、サービスの向上を目指してほしいところです。
そして、私たち利用者は状況に合わせて、最適なクレジットカードを選んでいきたいですね。
以上、クレジットカードの発行枚数世界一はこのブランド!…という話題でした!