クレジットカードの支払い方法はさまざまあります。
私は、初めてクレジットカードを作ったときに「1回払いのみで支払える範囲で、クレジットカードを利用しなさい」と親に言われました。親や知人に同様なことを言われた方もいらっしゃると思います。
基本的にクレジットカードの支払い方法は、以下のの5種類の支払い方法が用意されています。(※カードによっては、利用できない支払い方法もあります)
- リボ払い
- 分割払い
- 1回払い
- 2回払い
- ボーナス払い
あなたは普段どの支払い方法を利用していますか?
今回は、「リボ払い」と「分割払い」について解説していきます。
目次
リボ払いと分割払いの違いを考察
リボ払いと分割払い。
経済的に困っているとき、もしくは家電製品や家具など大きな買い物をするときに利用を検討されることがあると思います。
世の中には、リボ払いをと分割払いの違いをよく分からず利用して、損をしている方が多くいらっしゃいます。そして、リボ払いを分割払いと似たようなものとお考えの方もおられます。
はっきり言います。この全くの別物です。
支払いの仕組みがそもそも違う
この二つは根本的に仕組みから異なります。
リボ払いは、1か月ごとの支払金額を設定し、毎月決められた金額を支払う方法です。リボ払いの中でも定額方式と定率方式の2種類の方式があります。その違いは後程詳しく解説します。ここでは、定額方式で解説します。
イメージしてみてください。休日に服や小物などいろいろ楽しくお買い物をしました。その際は全てリボ払いで決済して、利用残高が5万円だったとします。毎月支払う金額は5000円です。さらにたくさん買い物をして、利用残高が100万円になったとします。それでも支払う金額は5000円です。
分割払いは、決済毎に支払回数を決めて、毎月の支払金額が決められる方法です。
例えば、20万円の冷蔵庫を決済するときに、5回払いにすると、4万円と分割手数料を5か月支払って終了です。20回払いであれば、1万円と分割手数料を20か月支払って終了です。
ここまで読んだときに、どちらが魅力的な支払い方法に感じましたか。
カード会社にとっては、素晴らしく魅力的な支払い方法ですが、私たちにとっては恐ろしいものです。
リボ払いを使うべきケース
先ほどのリボ払いの説明を聞いて、人によって印象が違うと思います。
リボ払いをいくら利用しても、決められた金額さえ返せばいいと考えていた私の知人がいます。その方はいつの間にか利用残高が100万円を超えており、最終的に親に立て替えてもらうことになりました。当たり前ですが、リボ払いの金利手数料は利用残高全額にかかります。100万円に対する金利手数料は1万円を超えます。毎月支払金額のほとんどが金利手数料というケースもあるようです。
このように考え方によっては非常に恐ろしい事態に陥る支払い方法です。
基本的にリボ払いは本当に生活に困った際の最終手段として利用しましょう。
それでも昇給など将来的に返せる見込みがあればいいのですが、そのような見込みがない場合にはリボ払いはやめておいたほうがいいです。
まずはご自身の支出や収入などのバランスを見直し、計画的に利用しましょう。
分割払いを使うべきケース
分割払いは高額なものを購入するときにおすすめな支払い方法です。
例えば、冷蔵庫やエアコンといった生活に必需品であるものが故障などで買い替えが必要なときです。そういったものの購入は突如訪れることが多く、生活必需品のため、セール時期まで待つことはなかなか難しいです。そういったものは10万円を超え、高機能なモデルを購入する場合30万円などすることもありえます。
このような金額になってくると一括で支払うのは難しくなってくるので、分割払いの出番です。まとめると、高額なものは分割払いで支払いを行い、それ以外の毎月支払いができるレベルの支払いは1回払いにするようにしましょう。
リボ払いも分割払いも不要であれば使わなくて良い
リボ払いと分割払いを使うべきケースをそれぞれ解説しました。
「使うべき」という言葉を使っていますが、リボ払いか分割払いのどちらかの使用に迫られている場合にどちらを使用するべきかということです。
この2つは基本的に手数料が発生し、購入金額よりも多く支払う必要があります。要は金利が発生する借金なのです。利用することがないのが一番です。
必要なときだけ計画的に利用できればいいのですが、計画が狂ってしまうと借金地獄のような状況になってしまいます。
一度リボ払いを始めると雪だるま式に利用残高が増えていき、気づいた時には50万円100万円と大きな金額に膨れ上がっているケースをよく聞きます。
リボ払いと分割払いの支払い方をもっと詳しく
ここまで、リボ払いと分割払いの概要について解説してきました。
なるべき利用しない方がいいとお伝えしました。しかし、手元にお金がなく、どうこう言っていられない状況まで追い込まれている方もいらっしゃるでしょう。
そういう状況でなくても、「実際に支払うときどのような支払いになるのか」と興味本位で気になる人も多いと思います。
リボ払いや分割払いのリアルなイメージを掴んでいれば、いざというときに的確な判断が下せるようになります。
ここからは例として具体的な数字を出しながら、リボ払いと分割払いの違いを比べていきたいと思います。
リボ払いの支払い方具体例
リボ払いは金額を指定するタイプの支払い方法でしたね。
まずは、先ほども登場した定額方式と定率方式についてお伝えします。それぞれの中にも支払い方法がいろいろ種類があります。
①定額方式
- 元利定額方式:毎月の支払金額の中に利息が含まれている方式です。
- 元金定額方式:指定した支払金額に、利息を加えて支払う方式です。
②定率方式
- 元利定率方式:利用残高と金利手数料を含めた金額に設定された一定割合をかけて、出てきた金額を支払う方式です。
- 元金定率方式:利用残高に設定された一定割合をかけて、出てきた金額に金利を加えて支払う方式です。
定率方式は、消費者金融の返済でよく採用されている方式です。そのため、「元利定額方式」や「元金定額方式」について、詳しく解説していきます。
機能のいい30万円する冷蔵庫に買い替えたとイメージしましょう。条件は以下のように設定します。
- 利用残高:30万円
- 実質年率:15%
- 定額方式の毎月の支払金額:5000円
- 追加でリボ払いでの決済はしない
- 元利定額方式
毎月の支払金額の中に利息が含まれている方式です。
上記の条件で計算すると
元金の返済金額は1250円、金利手数料で3750円、合計5000円となります。30万円を返済するのに、金利は257,868円かかり、112回(9年4か月)も支払います。
③元金定額方式
指定した支払金額に、利息を加えて支払う方式です。
上記の条件で計算すると
元金の返済金額は5000円、金利手数料4684円、合計9684円です。30万円を返済するのに、金利手数料は115,314円かかり、60回(5年)支払います。
分割払いの支払い方の具体例
分割払いは支払い回数を決める支払い方法でしたね。設定可能な支払い回数はカード会社や金額に応じて異なります。また、分割回数に応じて実質年率は変動する場合もあります。
分割払いでもリボ払いと同様に、30万円する冷蔵庫を買い替えたとして説明します。また、リボ払いと比較しやすいように実質年率は15%で計算します。
・3回払いの場合
1回あたり102500円、3回合計の手数料は7530円、合計307530円です。
・12回払いの場合
1回あたり27000円、12回合計の手数料は24930円、合計324930円です。
・36回払いの場合
1回あたり10400円、36回合計の手数料は74400円、合計374400円です。
やはり、支払い回数が多ければ、その分手数料も増えていきます。ボーナス併用などできる場合もありますが、そこまで考慮すると複雑になるので、今回は簡潔に説明しました。やはり、手数料を支払うのは馬鹿らしいので、家電などの生活必需品レベルのものに分割払いにしたいですね。
まとめ
分割払いとリボ払いの違いを理解できましたか?
基本的には、リボ払いや分割払いに頼ることがないような生活を送りたいものですね。
以上、リボ払いと分割払いその違いを説明できますか?今更聞けないを徹底考察…という話題でした!