ベトナムは近年成長めざましい新興国ですが、歴史ある町並みとフランス統治時代の名残が絶妙に融合する魅力的な観光地でもあります。ベトナム旅行やベトナム駐在の予定がある方、すでにベトナムに住んでいる方でベトナム国内で使えるクレジットカードが必要かどうか悩んでいる方も多いと思います。
結論から言うと、日本からベトナムへ行く場合クレジットカードがあった方がお得です。
今回はベトナムで生活するためにベトナム国内でクレジットカードを作る方法やその際の注意点、またベトナム旅行を控えている方のために持っていくべきクレジットカードとその理由をくわしくご案内します。
目次
ベトナムでクレジットカードを作る方法
ここではベトナム国内でクレジットカードを作る方法をご紹介しましょう。
ベトナムは現金社会ですが、近年クレジットカード利用者も増えてきており、観光地や都市部のホテルやスパ、レストラン、ショップではクレジットカードが使えるところも多くなってきています。
基本的にはVISA・Master・JCB・アメックスといった国際ブランドなら使えますが、ベトナム以外で発行されたクレジットカードの場合3~4%の手数料がかかります。
また、ベトナムではクレジットカードを保有していることが一種のステータスとみなされる風潮があるのでビジネスを円滑に進めるのに一役買ってくれるかもしれません。
ベトナム在住の方は現地でクレジットカードを作るほうが便利かつお得です。
とはいえクレジットカードはベトナムに行く前に作っておきたいモノです!出国直前になってしまっても作ることができるクレジットカードはこちらを参考にしてみてください。
ベトナム国内の場合は収入が無いと作れない
在住外国人がベトナム国内で口座を開いたりデビットカードを作るのは意外と簡単です。
パスポート(ただしビザが要件となるので在住でなければ不可)を持参すればすぐに手続きしてもらうことができます。
しかしクレジットカード機能付きのカードを作るためには条件が厳しくなります。
レジデンシャルカードや採用先の企業からの労働許可書、収入を証明する書類などを求められます。
給与証明に関しては過去3か月の給与明細や銀行口座への給与の入金履歴が確認されるようです。
ベトナムでのクレジットカードの利用については「銀行から借金をする」という認識であるため、はっきりと返済能力が問われます。
キャッシュレスで支払いができて便利というような認識とは全く違うと心得ましょう。
クレジットカードの期限が1年しかない理由
ベトナムで在住外国人としてクレジットカードを発行する場合、有効期限は最長でも1年となります。
日本ではクレジットカードの期限は5年となるので驚く方も多いですよね。
これはベトナム長期滞在用のビザが観光用・就労用ともに1か月・3か月・6か月・12か月の4種類の期間設定しかなく、それよりも長く滞在する場合は再申請する必要があるためです。
ベトナムで口座を作るためにはパスポート(ビザの取得が条件)必要ですし、クレジットカードの発行にはレジデンシャルカードの提出を求められることが多いのでビザの期限が切れるとクレジットカードも無効になってしまうということですね。
クレジットカードはビザの延長が認められたあとに申請すれば期間を延長することができます。
現職企業からの労働許可書等を求められる場合もある
ベトナムでのクレジットカード利用は、単にキャッシュレスの便利な決済方法であるという認識とは全く違うということは上記でお話ししました。
「銀行からお金を借りる」という認識が強く、それゆえ銀行からの「信用力」の証明としてクレジットカードを持っていること自体がステータスとみなされます。
したがって審査の大きな要となるのが「返済能力の有無」であり、収入があることが必要条件となってきます。
日本でクレジットカードを作る場合、申し込みフォームに年収を記入したあとはクレジットカード会社の審査を待つだけですが、ベトナムでのクレジットカード発行の場合は少し異なります。
給与明細や給与の口座への過去の入金履歴、場合によっては現職企業からの労働許可書などの書類が求められますので留意しておきましょう。
ベトナムでクレジットカードが必要な理由
ベトナム旅行に行かれる際にはクレジットカードは必須です。
ベトナムではクレジットカード利用者が急激に増えておりクレジットカードのインフラも急速に整備されてきています。都市部や観光地ではホテルやレストラン、スパなど観光客が訪れるようなところでは大抵クレジットカードが使えます。
ベトナム通貨に両替するより手数料が格安
ベトナム国内で現金を使って買い物をする場合、ベトナムの通貨であるドンに両替する必要があります。
しかし、日本円からベトナムドンへの両替にかかる手数料ははっきり言って非常に高いです。
空港であろうと町中の銀行や両替所であろうとおおよそ3~10%の手数料を引かれてしまうことになります。
両替で1割も手数料を取られてしまってはいくら物価の安いベトナムでもばかばかしいですよね。
それに対してクレジットカードの為替手数料は国際ブランドに依存しますが1.63~2%で両替の手数料よりも各段に安くなります。
屋台や地元民行きつけの食堂を楽しんだりクレジットカードが使えないハプニングに備えて最低限の金額は現金が必要ですが、基本的にはクレジットカードで支払いをするのがベトナム旅行での無駄な出費を抑えるコツです。
旅行中にクレカで旅行費を調整できる
ではベトナム旅行に必要な費用はいくらくらいなのでしょうか?
ベトナムのレストランや食堂は日本に比べて非常に安いですが、日本人の口に合う料理が多くついつい頼みすぎてしまうかもしれません。
かわいい雑貨をみてついつい財布の紐が緩んでしまうかもしれません。
とはいえ現金をたくさん持ち歩きすぎるのは防犯上おすすめできませんし、両替しすぎて余るのも手数料の高さを考えると悪手だと言えるでしょう。
クレジットカードやトラベラーズチェックと違って盗られてしまえばそれでおしまい、再発行も来ませんし、戻ってくる可能性は限りなく0に近いです。
そしてベトナムでは近年トラベラーズチェックは残念ながら受け付けてくれるお店が少なくなってきているようです。
そんなときクレジットカードを持っていれば現金の残額を確認しながら利用額を調整できますよ。
海外旅行保険がついているから旅行中も安心
海外旅行中に不幸にも病気やケガをしてしまい病院にかかった場合、日本の保険は適用されませんので高額な医療費を請求される可能性があります。
そこで海外旅行保険に入る必要性が出てきますが、海外旅行保険は通常1日数千円するので、全日程かけるとけっこうバカにならない金額になりますよね。
しかしクレジットカードによっては海外旅行保険が付帯している物も多いので、手持ちのクレジットカードの旅行保険の適用条件を今一度確認することをおすすめします。
旅行代金をカードで支払うことが条件になっているもの(利用付帯)もあるので注意しましょう。
クレジットカードをお持ちでなければマルイのエポスカードや横浜インビテーションカードなど年会費無料で海外旅行保険が自動付帯する(持っているだけで保険が適用される)ものもありますのでぜひ検討してみて下さい。
中でも一番のおすすめはJCB CARD Wです。このカードさえ持っておけばベトナム旅行は問題なく楽しめます。
気になる人はこちらのリンクからチェックもしくは申し込みしてみてください!年会費無料でデメリットはありません。むしろユニクレから申し込むことでお得なキャッシュバックも行っていますので、この機会をお見逃しなく!
年会費 | |
---|---|
初年度 | 2年目~ |
無料 | 無料 |
申込み条件 | |
原則として18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。 | |
発行までのスピード | |
最短3営業日(通常1週間程度) |
旅行中に使える場所や使いやすいブランドは?
ベトナム旅行に限らず海外旅行先で使いやすい国際ブランドはVISAかMasterです。
JCBは日本発のブランドで日本国内のシェアはトップですが、世界なシェアは実は1%程度です。
American Expressはアメリカ発のブランドでトラベル&エンターテインメント関連の優待が充実しており、ステータス性からも人気ですが世界シェアは3%ほど。
JCBとアメックスは提携しているのでそれぞれの提携店では利用できる場合がほとんどなので日本国内やアメリカ国内、ハワイやグアムで使うには便利です。
VISAは世界シェア58%と断トツでナンバー1なので海外旅行での使い勝手は抜群。
Masterカードもそれに続きシェア26%と使い勝手は良いですよ。比較的ヨーロッパでのシェアが高いようです。
ベトナム旅行のためにクレジットカードを申し込む予定の方はVISAかMasterを選んでおくと間違いないでしょう。
ベトナム国内でのクレジットカード事情
近年ベトナムでは非現金決済が急激に普及してきています。政府の方針として2020年までにキャッシュでの決済を10%以下に引き下げ、ECを拡大するプロジェクトが背景にあります。
2020年までの目標到達は現実的には厳しそうですが、磁気カードからICチップ入りのカードへの切り替えがすすみ、安全性が高まってきていることや現金決済に対応していないオンラインコンテンツの登場などキャッシュレス決済への需要も伸びつつあります。
ベトナム社会ではクレジットカードを利用していることがステータスとみなされ、利用者数の伸びも顕著です。
ここからは実際にベトナムでのクレジットカード普及率やクレジットカードを利用しない場合に問題となる両替事情について触れていきましょう。
ベトナムの両替事情
ベトナムでクレジットカードを使わない場合、またはカード利用を前提としていても最低限の現金を両替する必要があります。
基本的には空港、銀行、ホテル、民間両替商、ゴールドショップで両替することになりますが、実はベトナムでは街中でも両替できるお店も多くあります。
買い物のついでに両替ができるのは時間に限りがある旅行者にとってはとても便利ですが、ベトナムの通貨ドンは非常に桁の多い通貨(2019年3月現在のレートで1ドン=0.0048円)で慣れない旅行者からぼったくるなどのトラブルも散見されるので避けた方が良いでしょう。
民間の両替商、ゴールドショップではなんとレートの交渉をすることもできます。
また、ゴールドショップは儲かっているお店ほどレートが良くなるので利用の予定がある方は事前に情報を集めて数件目星をつけておくとよいですね。
なお、両替をする際には背後に気を配ったりお店からでた後もひったくりなどに十分注意しましょう。
ベトナムのクレジットカード普及率
ベトナムでのクレジットカード普及率は急激に伸びてきており、60%の人がカードを利用していると言われていますが、ベトナム旅行にクレジットカードを持参したとして本当に使えるのか心配という方も多いと思います。
まず、ホテルでは基本的にクレジットカードの利用は可能です。
チェックインの際にクレジットカードの提示を求められることも多く、持っていない場合は多額のデポジットが必要になることもあります。
予約の際に使える国際ブランドやレストランやスパの支払いを部屋付けにしてクレジットカード払いにできるか確認しておくと安心ですね。
その他ハノイやホーチミン、フエなど都市部や観光客の多い地域ではレストランやマッサージ店など使える店舗も多いです。
利用の際には磁気カードではなくICチップ入りのカードにするなどスキミング対策をしておくことや利用明細をきちんと確認しましょう。
まとめ
今回はベトナムでクレジットカードが必要な理由と作る際の条件について、駐在や留学で現地に住み現地でクレジットカードを発行する場合と旅行で短期で滞在する場合にクレジットカードを持っていく場合の2つの視点からまとめましたがいかがでしたでしょうか。
日本人がベトナムに行く場合、多額の現金を両替して持ち歩くデメリットを解決する方法としてクレジットカードは有効な手段です。
安全かつ便利にベトナム滞在をするためにクレジットカードを上手に活用しましょう。
以上、ベトナムでクレジットカードを作る方法と必要な理由を完全公開…という話題でした!